下鴨神社の「名月管絃祭」と、ブリュッヘン&18世紀管によるラモーの≪優雅なインドの国々≫組曲

今日は中秋の名月。京都の各地で、満月を愛でる催しが行われていますが、私は、下鴨神社の名月管絃祭に行ってきました。
神事が執り行われた後、「橋殿」という舞台で雅楽や琴などによる様々な邦楽が奉納されてゆき、橋殿を囲む参拝者が鑑賞する。音楽が野外に向かって放たれることとなり、音が空に吸い込まれるようでありました。
また、音楽とともに、篝火で木がはぜる音がしたり、虫の音が聞こえてきたり。自然に抱かれている思いが、込み上げてくる。
情趣溢れる催しでありました。

橋殿での演奏の様子

さて、今日ご紹介いたしますのは、ブリュッヘン&18世紀管によるラモーの≪優雅なインドの国々≫組曲(1992年録音)。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音源での鑑賞になります。

典雅で、オシャレで、快活な音楽となっています。作品も、演奏も。
晴れやかで、伸びやかで、小気味よくて、溌溂としている。聴いていてウキウキしてきます。それはもう、爽快感に満ちた音楽が鳴り響いている。なおかつ、愉悦感や躍動感に溢れている。
そのうえで、ブリュッヘンの人間性の現れなのでしょう、親し気で、暖かみのある演奏となっていて、音楽に身が包まれる感覚に捕らわれる。

40分強の、爽やかで心弾むひとときでありました。