トスカニーニ&NBC響によるロッシーニの序曲集を聴いて
2024年の聴き初めは、こちらになります。トスカニーニ&NBC響によるロッシーニの序曲集(1945,51,53年録音)。
収められているのは、下記の6曲であります。
≪セヴィリャの理髪師≫
≪チェネレントラ≫
≪セミラーミデ≫
≪ブルスキーノ氏≫
≪どろぼうかささぎ≫
≪ウィリアム・テル≫
中学生の頃より、聴き初めにはアバド&ロンドン響によるロッシーニ序曲集(RCAへの録音の方)を選ぶことが多く、爽快で、晴れやかな気分に浸ることに。昨年もアバド盤で1年をスタートさせました。
そこで、今年は少し目先を変えまして、トスカニーニ盤をチョイス。
逞しい推進力に包まれている、輝かしい演奏たちであります。実に毅然としている。足腰が強靭でもある。しかも、歌謡性に溢れていて、音楽を晴れやかに、かつ、高らかに歌い上げている。
そのうえで、情熱的で、伸びやかで、疾駆感に満ちた音楽が奏で上げられています。実に明朗で、生き生きとしている。頗る精緻でもある。そして、これらの作品が持っている生命力が適切に放出されており、エネルギッシュにして、しなやか。推進力に溢れており、音楽があちこちで弾みに弾んでいる。
何よりも尊いのは、これからオペラが始まるのだ、というウキウキ感に溢れているところ。そのことがまた、新年の始まりに聴くのに相応しい。
いやはや、素敵な素敵なロッシーニ集であります。