ラベック姉妹&ビシュコフ&フィルハーモニア管によるブルッフの2台のピアノのための協奏曲を聴いて

ラベック姉妹&ビシュコフ&フィルハーモニア管によるブルッフの2台のピアノのための協奏曲(1990年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞。
なお、ビシュコフは妹であるマリエル・ラベックの夫君でもあります。
ロマンティックな雰囲気を湛えた、表情豊かな演奏が繰り広げられています。
まずもって、ビシュコフの指揮が素晴らしい。余裕を持って音楽を奏で上げている。そのために、音楽がせせこましいものとなっておらず、風格豊かで、拡がり感のある世界が築き上げられています。生き生きとした音楽となってもいる。逞しさを備えていて、適度に勇壮でもある。しかも、彩りが鮮やか。そんなこんなのために、ニュアンス豊かで、かつ、ロマンティックな音楽が鳴り響くこととなっている。
ビシュコフが作り上げてくれているキャンバスの上で、ラベック姉妹もまた、たっぷりと音楽を奏で上げてくれています。テクニックに切れがあり、隈取りが鮮やかで、安定感は抜群。しかしながら、これ見よがしにテクニックをひけらかすのではなく、実体のある音楽を鳴り響かせるための支えとして、卓越した技術を駆使している、といった趣がある。そのために、グランドマナー的な演奏ぶりが示されたものとなっている。そして、とてもオシャレで、流麗で、華やかな音楽が奏で上げられている。ビシュコフと同様に、ロマンティックな音楽世界を描き上げてくれてもいる。
あまり演奏される機会のない作品ではありますが、この作品の魅力をタップリと味わうことのできる、素敵な演奏であります。






