デュトワ&モントリオール響によるレスピーギの≪風変わりな店≫を聴いて

デュトワ&モントリオール響によるレスピーギの≪風変わりな店≫(1996年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音源での鑑賞になります。

この作品は、ロッシーニが晩年に書き上げたピアノ曲、歌曲、室内楽曲など約200曲からなる未出版の小品集≪老いのいたずら≫から素材を借りて作曲されたバレエ音楽。瀟洒で、愉しさに満ちた、チャーミングな音楽になっています。色彩感に溢れてもいて、そこらじゅうでキラキラと煌めいている音楽だとも言えそう。

そのような音楽は、それこそデュトワのお手の物。精彩豊かに、そしてエレガントに仕上げられた演奏が展開されています。軽妙にして、煌びやかで華麗な演奏となっている。しかも、充分にシンフォニックでもある。
この演奏から漂ってくる雰囲気には、同じくデュトワ&モントリオール響のコンビが録音したオッフェンバックの≪パリの喜び≫と似通ったものが感じられます。そう、とってもオシャレな音楽世界が広がっている。そして、聴いていてウキウキしてくる。

この佳品の魅力を存分に味わうことのできる、素敵な素敵な演奏であります。