トスカニーニ&NBC響によるシベリウスの交響曲第2番を聴いて

トスカニーニ&NBC響によるシベリウスの交響曲第2番(1940年録音)を聴いてみました。
実に実に熱いシベリウス演奏となっています。
音楽全体が、壮絶な様相を呈している。それはもう、計り知れないほどのエネルギーが内蔵されている演奏。エネルギッシュで、ドラマティックで、パワフルな音楽が鳴り響いています。音楽が熱気で滾っています。うねりにうねっています。そして、歌心に溢れていて、かつ、途轍もなく輝かしい。
全編を通じて、凄まじいまでの推進力が備わっている。なるほど、テンポは速めなのですが、ただそれだけではない、左右を見渡すようなことは一切しない、ましてや後ろを振り返るようなことの全くない、猪突猛進するような前進力が感じられます。最終楽章の真ん中辺りの部分を除いては。
そのこともあって、誠に潔く、決然とした音楽が鳴り響くこととなっている。このことは、多くのトスカニーニによる演奏からも窺えるのですが、この演奏では殊更に顕著だと言えるのではないでしょうか。
しかも、攻撃的であったり、雑であったり、といったところが感じられない。それよりももっと、凝縮度の高い演奏、そして、求心力の強い演奏になっています。もっと言えば、聴き手をグイグイと引っ張ってゆく演奏。
そのような中でも、第2楽章における切迫感などは、規格外なまでに苛烈なものとなっている。第3楽章の急速部分での疾駆感も、桁外れなもの。そして、最終楽章のエンディングの部分では、壮大なまでに昂揚した音楽世界が築かれている。
なんともエキサイティングなシベリウス演奏であります。聴き手を夢中にさせてくれる演奏だとも言いたい。
このようなシベリウスもまた、素敵ですよね。





