鈴木雅明さん&バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハの≪結婚カンタータ≫と≪コーヒーカンタータ≫を聴いて

鈴木雅明さん&バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハの≪結婚カンタータ≫と≪コーヒーカンタータ≫(2003年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。
2曲でのソプラノ独唱はキャロリン・サンプソン。後者で参加するもう2人の独唱者は櫻田亮さん(T)とシュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)。
朗らかで、愉悦感に満ちた演奏が繰り広げられています。しかも、とても清澄でもある。
誠実な音楽づくりでありつつ、全く堅苦しさがなく伸び伸びしている。音楽全体が、嬉々とした表情をしているのであります。晴れやかでもある。それは、この2曲の世俗カンタータの世界に、とても似つかわしい。
そのうえで、人間味に溢れ、暖かくもある。そして、無垢な音楽が鳴り響くこととなっている。
更には、ソプラノのサンプソンの声や歌いぶりが、実にキュートで魅力的。しかも、鈴木雅明さんの指揮ぶりと同様に、清潔感に溢れている。
我が日本が、世界に誇ることのできるバッハ演奏。それでいて、変に権威ばった演奏ぶりが示されているのではなく、フランクな態度で、しかも、親愛と敬愛の情をもって作品に相対している。そんなふうに言える演奏なのではないでしょうか。だからこそ、堅苦しい音楽になるようなことなく、暖かみや、柔らかさや、親しみやすさが滲み出ている。とても伸びやかで、自然な音楽が流れている。明朗なバッハ演奏であるとも言えそう。
そのような演奏ぶりによってバッハの世俗カンタータに触れることのできる、なんとも魅力的な演奏であります。





