ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管によるブラームスの交響曲第2番を聴いて

ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管(LGO)によるブラームスの交響曲第2番(2019年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。
ブロムシュテットは、シュターツカペレ・ドレスデンやサンフランシスコ響のポストに就いていた時期には、ブラームスの交響曲を1作も正規録音していませんでしたが、LGOと2019年から2021年にかけて交響曲全集を制作してくれました。当盤は、その中の1枚。
(なお、それ以前にも、1996年にLGOと第4番を正規録音しています。)
さて、ここでの演奏はと言いますと、堅実にして明朗なものとなっています。
やや遅めのテンポが採られていながらも、鈍重になるようなことは決してない。きっぱりとした音楽づくりが為されています。率直で、かつ、晴れやかで伸びやかであり、程よい快活さを備えている。更には、暖かみや、親しみを帯びてもいる。そのような演奏ぶりが、この作品にはとても似つかわしい。
しかも、軽々しさが微塵もなく、地にしっかと足の付いた演奏ぶりとなっている。それがまた、ブラームスの音楽に相応しい。そして、大人しいといった印象を受けるようなことはなく、充分なる逞しさが備わっている。例えば、最終楽章などは、躍動感に富んだ演奏が繰り広げられています。また、全楽章を通じて、感興豊かな演奏となってもいる。
そのうえで、奇を衒わない音楽づくりの中から、生命力の豊かな音楽が立ち上がってきている。更には、清潔感を備えた音楽が鳴り響いている。その辺りは、いかにもブロムシュテットらしいところ。
そんなブロムシュテットの演奏ぶりに、LGOの落ち着きのある響きがよく似合う。重苦しくなるようなことは皆無でありながらも、低音が効いていて、どっしりとした造りをしたものとなっている。この演奏が、過剰に開放的なものとなっていないのも、LGOに依るところが大きいように思われます。
安心して、この作品の音楽世界に身を浸すことのできる演奏。しっかとした手応えが感じられつつ、爽快感を味わうことのできる演奏になっているとも言えそう。
ブロムシュテットとLGOのそれぞれの美質と、作品の性格とが融合された、素敵な演奏であります。






