デルヴォー&パリ音楽院管によるシャブリエの管弦楽曲集を聴いて

デルヴォー&パリ音楽院管によるシャブリエの管弦楽曲集(1963,64年録音)を聴いてみました。収められているのは、下記の6曲。
狂詩曲≪スペイン≫
≪クヴァンドリーヌ≫序曲
≪楽しい行進曲≫
≪ポーランドの祭り≫
≪ハバネラ≫
≪気まぐれなブーレ≫
聴いていて実に愉しい音盤であります。
楽しく、そして愉快で、爽快な気分にさせてくれる音楽が並んでいる。それは、作品自体が持っている愉しさと、演奏の素晴らしさと、その双方の賜物だと言えましょう。
カラッと晴れ渡った音楽であり演奏。なんともオシャレであり、軽妙であります。パリッとした仕上がりも、実に心地よい。
そんな、心をウキウキとさせてくれる演奏でありますが、その演奏ぶりは、決して安っぽいものとなっている訳ではありません。むしろ、頗る立派で、充実感に溢れたものとなっている。そう、実直で強靭で、彫りが深くて起伏に富んだ演奏が繰り広げられているのであります。或いは、オケをタップリと鳴らしながら、力強くドライブしている。必要に応じては、小気味良くて、弾力性に満ちた音楽が奏で上げられている。また、これは≪ハバネラ≫において顕著なのですが、たゆたうような抒情性を醸し出してくれてもいる。そんなこんなによる演奏が展開されているからこそ、作品が持っている生命力が浮かび上がってきているのであり、その結果として作品自体が持っている愉悦性が前面に押し出されてくるのだ、と言いたい。
それにしましても、パリ音楽院管の持つ色彩感の豊かさは、なんと魅力的でありましょうか。音がキラキラと輝いている。しかも、決してどぎつくならない範囲で。そう、とてもエレガントな響きがしているのであります。このオケの美質が遺憾なく発揮されていると言ってよいでしょう。
音楽を聴くのって、ほんっっとに楽しいよね。そんな気持ちにさせてくれる、なんとも素敵な1枚であります。






