渡月橋の畔で初日の出を拝み、2026年の聴き初めとしてセル&クリーヴランド管によるロッシーニの序曲集を聴いて

渡月橋の畔へ行って、初日の出を拝んできました。
天気が良く、綺麗な初日の出を見ることができました。とても清々しい気分になります。

さて、2026年の聴き初めは、セル&クリーヴランド管によるロッシーニの序曲集(1967年録音)。

毎年、最初に聴く音楽はロッシーニの序曲にしています。颯爽としていて、晴朗な音楽世界が広がる、ロッシーニの序曲。その空気感が、新年に相応しいので。
そして、聴いていて、ウキウキとしてくる。元気をもらえる音楽でもある。
そのような音楽を聴くと、新しい年が輝かしいものとなるに違いない、といった気持ちが湧いてくるのであります。

当盤に収められているのは、下記の5曲であります。
≪ランスへの旅≫
≪絹のはしご≫
≪アルジェのイタリア女≫
≪イタリアのトルコ人≫
≪泥棒かささぎ≫

≪セヴィリアの理髪師≫も≪ウィリアム・テル≫も含まれていないロッシーニ序曲集。そして、単発の序曲集では殆ど組み込まれることのない≪ランスへの旅≫が収められている。なんとも個性的な選曲であります。
さて、ここでの演奏ぶりはと言いますと、頗る巧緻でいて、しかも、生き生きとしたものとなっています。
オペラ的な劇的要素や、何か演出めいたこと、そういったものを織り込もうと言うよりも、シンフォニックな(或いは、純器楽的な)演奏スタイルでロッシーニの音楽に臨んでいる。そんなふうに言えましょう。そう、キッチリカッチリとした演奏ぶりが示されているのであります。音の粒がクッキリとしていて、とても細密な演奏となってもいる。
と言いましてもオペラの開幕前のワクワク感のようなものも、しっかりと備わっています。無味乾燥な音楽となっていたり、堅苦しいものになっていたり、といったようなことは全くなく、むしろ、生彩に満ちている。颯爽としてもいる。そして、ロッシーニに不可欠な晴朗な雰囲気にも事欠かない。
そのうえで、清潔感漂う音楽が奏で上げられている。高潔なロッシーニ演奏だとも言えそう。

なんとも純度の高い演奏。ピュアな美しさを湛えている演奏。しかも、心弾む音楽が鳴り響いている。
いやはや、実に素晴らしい、そして、独自の魅力を持っている、素敵なロッシーニ集であります。