ロジェストヴェンスキー&ロイヤル・ストックホルム・フィルによるグリーグの≪交響的舞曲≫を聴いて

ロジェストヴェンスキー&ロイヤル・ストックホルム・フィルによるグリーグの≪交響的舞曲≫(1992年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。

ロジェストヴェンスキーならではの、豪快でエネルギッシュな演奏ぶりが示されていつつ、洗練味を備えた演奏が繰り広げられています。そして、この作品に相応しいオシャレな感覚にも不足はない。
充分に逞しくありつつも、瀟洒な雰囲気の滲み出ている演奏となっています。そして、明朗な音楽となっている。舞曲による組曲に相応しく、ウキウキと弾むような音楽が屈託なく奏で上げられてもいる。
そのようなこともあって、なんとも小粋な音楽が鳴り響いている。
それでいて、やはりと言いましょうか、重量感のある演奏となっています。とりわけ、終曲においてその感を強くしますが、多かれ少なかれ、全曲を通じてドッシリとした質感が備わっている。それは、ロジェストヴェンスキーという指揮者の体質でもあると言えましょう。とは言うものの、重苦しいといったものにはなっていない。それよりも、しっかとした手応えを生むこととなっている。或いは、逞しさへと繋がる原動力になっているとも言いたい。
そのうえで、磨き上げの美しい演奏となっている。音楽の流れが滑らかで、かつ、しなやかでもある。こういった点もまた、洗練味へと繋がっているのだと言えそう。

そんなこんなによって、聴き応え十分な演奏となっています。そして、この作品の魅力を存分に楽しむことのできる演奏となっている。
なんとも素敵な演奏であります。