バーンスタイン&フランス国立管によるミヨーの≪世界の創造≫と≪屋根の上の牡牛≫を聴いて

バーンスタイン&フランス国立管によるミヨーの≪世界の創造≫と≪屋根の上の牡牛≫(1976年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。

洒落っ気があって、お茶目でノリノリな、愉快で痛快な演奏となっています。
基本的には頗る真摯な演奏ぶりが示されているのですが、それと同時に、快活で明朗な音楽づくりが施されていて、なんとも「ご機嫌な」演奏が展開されている。リズミカルな楽想に対して、キレッキレでもある。更には、身のこなしがしなやか。そんなこんなもあって、表情の豊かな音楽が奏で上げられることとなっています。そして、音楽から「煌めき」が感じられもする。
なおかつ、色彩豊かでもある。その色合いは、直截的で、原色系だと言えそう。
そういった演奏ぶりが、ミヨーの作品には、実に似つかわしい。両曲の音楽世界を、クッキリと描き切ってくれています。率直で、屈託のない形で。
そのうえ、オケの響きがパリっとシャキッとしていて、それでいて、芳しくもあります。それ故に、バーンスタインによる原色系の色彩感が、過剰にケバケバしくなることを抑制してくれているように思われる。

両曲の魅力を存分に味わうことのできる演奏。それ故に、作品の方も、嬉々とした表情を浮かべているように感じられます。
いやはや、なんとも素敵な演奏であります。