レーゼル&ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンによるウェーバーのピアノ協奏曲第1,2番を聴いて

レーゼル&ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)によるウェーバーのピアノ協奏曲第1,2番(1984年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。
2曲ともに20分少々の、割とこじんまりとした規模の協奏曲。そして、瀟洒にして、愛らしい魅力を湛えている作品であります。
そのような両曲を、レーゼルとブロムシュテットとSKDが、格調高く奏で上げてくれています。居丈高なところが全くなく、聴き手に優しく語りかけてくるような演奏だとも言えましょう。全体的にスッキリと纏められている。そして、明朗で晴れ晴れとした音楽づくりが為されている。そういった演奏ぶりが、この両曲に誠に相応しい。
しかも、第1番の最終楽章に顕著なように、音楽が小気味良く弾んでいて、躍動感にも不足はない。それはもう、心躍る演奏となっている。
しかも、ウェーバーならではと言いましょうか、決して周囲を圧するようなものではないものの、適度な劇性が籠められている曲想を、慈しみを忘れない範囲でドラマティックに奏で上げてゆくために、音楽が単調になるようなこともない。そのようなことは、例えば第2番の冒頭楽章においてハッキリと窺うことができます。
そんなこんなのうえで、清潔感に満ちた演奏が繰り広げられることとなっている。凛とした表情を湛えた音楽になってもいる。
あまりメジャーだとは言えそうにないウェーバーのピアノ協奏曲群(その中では、今回は採り上げていない≪コンツェルトシュテュック≫が最も広く親しまれていると言えましょう)ではありますが、第1,2番の魅力を存分に味わうことのできる、とても素敵な演奏であります。





