コンドラシン&シュターツカペレ・ドレスデンによるショスタコーヴィチの交響曲第15番を聴いて

コンドラシン&シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)によるショスタコーヴィチの交響曲第15番(1974年 ライヴ)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音源での鑑賞になります。

コンドラシンとSKDの組合せとは。とても珍しいコンビだと言えましょう。しかも、SKDによるショスタコーヴィチというのも、実に貴重。
その演奏内容はと言いますと、コンドラシンによる推進力に満ちた骨太な音楽づくりと、SKDの清潔感を伴った美しい響きとが融合された、素敵なものとなっています。キリっとした演奏が展開されている。
しかも、この作品が持つお茶目でシニカルな側面も、凛とした佇まいの中からシッカリと浮かび上がってきている。
更に言えば、活力に溢れていて、起伏に富んでいる。それでいて、第2楽章では、深々とした音楽が鳴り響いている。

逞しくて、かつ、気品に満ちたショスタコーヴィチ演奏。
頗る魅力的な演奏であります。