ブリュッヘン&18世紀管によるハイドンの協奏交響曲を聴いて

ブリュッヘン&18世紀管によるハイドンの協奏交響曲(1996年録音)を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。
なんとも清々しくて晴朗な演奏が展開されています。なおかつ、協奏交響曲というジャンルに相応しい華やかさがある。それ故に、聴いていて気分がウキウキとしてくる。晴れ晴れとした気分に浸ることもできる。
基本的には、ブリュッヘンならではの誠実さに溢れた演奏ぶりが示されています。そのうえで、端正な音楽づくりが為されている。
しかも、溌溂としていて、生気に富んだ演奏となっています。ハッタリの一切見受けられない実直な演奏ぶりの中から愉悦感が滲み出てくる、といった演奏だとも言いたい。そして、典雅な音楽世界が広がってゆく。
更に言えば、最終楽章に象徴されるように適度な逞しさを備えている。決して力づくなところはないものの、推進力に満ちてもいる。
そんなこんなのうえで、立体感があって、克明な音楽が奏で上げられている。その様からは大袈裟なところが全く感じられないのも、いかにもブリュッヘンらしいと言えましょう。
そのような演奏ぶりを通じて、なんともチャーミングな音楽が鳴り響くこととなっています。そして、ハイドンならではのウィットが滲み出てもいる。親しみが籠ってもいる。
幸福感に包まれながらハイドンの音楽世界に身を浸すことのできる、なんとも素敵な演奏であります。





