ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊によるオッフェンバックの管弦楽作品集を聴いて

ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊によるオッフェンバックの管弦楽作品集(2006年録音)から、下記の3曲を聴いてみました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)に収蔵されている音盤での鑑賞になります。
≪天国と地獄≫序曲
≪ラインの妖精≫より序曲、バレエ、グランド・ワルツ
≪月世界旅行≫より「雪の踊り」

溌剌としていて、軽妙で、かつ、明朗な演奏が繰り広げられています。音楽が生き生きと息づいている。音楽が存分に弾けてもいる。
更には、「音楽する喜び」に満ち溢れているとも言えましょう。作品が作品なだけに、そのような印象が強い。
とは言いつつも、有頂天になって演奏しているといった風だったり、ドンチャン騒ぎをしていたり、といったものにはなっていません。節度のある演奏が繰り広げられている。そのようなこともあり、適度にエレガントな雰囲気を漂わせた音楽が鳴り響くこととなっている。
しかも、力感に不足がない。それでいて、爽やかで、清涼感漂う演奏が展開されている。そう、愉悦感タップリであり、躍動感に溢れていつつ、清新な演奏となっているのであります。屈託のない音楽が鳴り響いているとも言いたい。
なお、≪ラインの妖精≫の序曲では、≪ホフマン物語≫の中で「舟唄」としても登場する旋律が用いられていて(と言うよりも、こちらが原曲であり、≪ホフマン物語≫に転用されているのでありましょう)、その点での親しみやすさもあります。また、≪月世界旅行≫の「雪の踊り」では、ロザンタール編による≪パリの喜び≫に引用された旋律が出てきたりもする。

軽やかにして晴朗で、センスの良さが光てっている、そんな演奏によって、オッフェンバックの音楽を堪能することのできる、素敵な1枚であります。